業界の知識
樹脂成形・金型業のM&A
樹脂成形・金型業では、金型管理、量産品質、成形条件のノウハウ、顧客との開発段階からの関係が価値になります。
業種ごとの評価ポイントを整理し、候補先に伝わる譲渡資料へ。
樹脂成形・金型業では、金型管理、量産品質、成形条件のノウハウ、顧客との開発段階からの関係が価値になります。 決算書だけでは伝わりにくい製造現場の強みを、技術・設備・人材・顧客基盤の観点で可視化します。
売却時に評価されるポイント
- 金型台帳と保管管理
- 成形条件・歩留まりの管理
- 試作から量産までの対応
- 射出成形機の構成
買い手が確認する論点
- 金型所有権と保守責任
- 原材料価格の転嫁状況
- 不良率・返品履歴
- 技能者の継続雇用
当センターの支援
- 金型・設備情報の整理
- 顧客別採算の確認
- 製品群ごとの候補先選定
- 量産移管リスクの説明資料化
同じ業種でも、顧客構成、設備更新、属人化の度合いで譲渡条件は変わります。個別事情を前提に、候補先探索の前段階から整理します。
金型の所有者と成形条件を製品ごとに照合する
保管している金型がすべて自社資産とは限りません。所有者、保管場所、修繕負担、使用する製品を台帳でつなぎます。量産品質は成形機の構成だけでなく、材料・条件・段取り・検査の再現性を記録で確認します。
| 確認する論点 | 準備する資料 | 引継ぎ前に確認すること |
|---|---|---|
| 金型台帳・所有権 | 金型台帳、保管場所、貸与・預り契約、修繕記録 | 自社所有と顧客所有を分け、保管・移動・廃棄の取り決めを確認する |
| 成形条件・歩留まり | 材料と製品の対応表、条件表、歩留まり・不良・返品記録 | 材料や条件変更の履歴、段取りと出荷判定の担当を確認する |
| 試作から量産 | 試作・承認・量産移行の記録、顧客要求、工程能力の資料 | 開発中と量産中を分け、残る顧客確認と設備能力の条件を整理する |
| 採算・設備・人材 | 顧客別採算、原材料の単価改定、成形機台帳、技能者一覧 | 価格転嫁、設備更新、段取りを担う人を分け、継続雇用と育成の確認事項を記録する |
表が画面内に収まらない場合は左右にスクロールできます。キーボードでは資料表にフォーカスして確認できます。
量産移管で確認する順序
- 型と製品をつなぐ:現物と台帳を照合し、顧客所有の型を譲渡対象の自社資産と混同しないようにします。
- 条件の再現を確認する:代表製品で材料・成形・検査の記録をたどり、担当者が変わる工程を確認します。
- 変更の扱いを分ける:設備・場所・材料を変更する場合の顧客確認、残る試作、費用と担当を整理します。
詳しい確認資料と進め方
樹脂成形・金型業のM&Aの売却前チェック
製造業の会社売却では、業種固有の強みを買い手が確認しやすい順番で提示することが大切です。設備表、工程表、主要取引先、品質資料、従業員構成を整理し、社名非公開の段階で開示できる情報と面談後に出す情報を分けます。
樹脂成形・金型業のM&Aは赤字でもM&Aの対象になりますか。
赤字でも、顧客基盤、技術、設備、人材、立地、価格改定余地などに承継価値があれば候補先が見つかる可能性があります。まずは損益悪化の理由と改善余地を整理します。
樹脂成形・金型業のM&Aの譲渡では何を準備すべきですか。
直近期の決算書、設備一覧、主要製品、顧客別売上、従業員構成、品質・許認可資料があると検討が進みやすくなります。揃っていない場合も初回相談で優先順位を確認します。
社名を伏せて買い手候補を探せますか。
可能です。匿名概要書で大まかな業種、地域、規模、強みを伝え、秘密保持契約後に詳細資料を段階的に開示します。
