本記事は、当社に実際に寄せられたM&A・事業承継のご相談をもとに、相談者や企業を特定できないよう、内容の一部を加工・再構成して掲載しています。相談時の課題や検討内容をご紹介するものであり、個別案件の成約や同様の結果を保証するものではありません。
小ロット・短納期に対応する表面処理・めっき会社のM&A・事業承継について寄せられたご相談です。
排水管理と設備更新の論点を先に見せる
排水管理と設備更新について、候補先へ説明する確認事項を整理したご相談です。許認可の資料と、日々の運用記録、保全や改善を検討している項目を分けます。書類があることだけで承継後の適合や事業継続が確定すると扱わず、追加確認が必要な範囲を残します。
検討資料と、それぞれの確認事項
| 資料 | 確認する内容 |
|---|---|
| 許認可に関する資料 | 対象事業・設備・名義や変更時の確認事項を整理する |
| 排水管理記録 | 記録の保管場所、確認担当、対応履歴を示す |
| 設備保全と更新検討 | 現在の保全状態と、改善・更新を検討している設備を分ける |
| 顧客別売上と加工内容 | 小ロット・短納期の受注が、どの設備や工程に対応するか確認する |
候補先との比較と、未決の条件
金属加工グループを比較対象にします。相手の加工工程と表面処理・めっきをどう組み合わせるかを検討する前に、現工場で続ける業務と設備の条件を確認します。環境対応の資料については、確認できたことと、関係者への追加確認が必要なことを区別します。
環境対応の改善計画を検討に織り込み、事業継続を希望条件に置きます。改善項目、実施時期、担当、費用が未決の事項を候補先と並べて確認します。設備更新への合意や成約は保証するものではありません。
引継ぎ担当と、残しておく未確認事項
工場責任者と管理担当が、設備・排水記録・許認可資料の所在を共有する方法を検討します。担当変更後に誰が記録を確認するか、外部へ確認する窓口は誰かを決める前提資料を作ります。不足する履歴や判断が必要な事項は、専門家や関係先への確認項目として残します。
ご相談で整理した確認事項
環境論点を隠さず資料化することが、このご相談の出発点です。日常の管理、設備更新、承継時の確認を混ぜずに示し、候補先がどこから調査するかを相談できる構成を考えます。
製造業M&A総合センターでは、譲渡企業様、つまり譲渡企業側からは着手金、中間金、月額報酬、成功報酬を含めて手数料をいただかない方針で相談を受けています。まだ売却を決めていない段階でも、工場・設備・従業員・取引先を守るために、どのような準備が必要かを確認できます。
